特殊視力とコールタール小学校

亡くなった船戸結愛ちゃんのアパートを訪ねた記事で、僕の●特殊視力に触れていますが、この特殊視力に関する記事を書いてみます。

この特殊視力に気付いたのは、僕が小学校に入学した時の事が始まりです。

この話しはもしかしたら、かなり長くなるかもしれない。まあしかし思い出すまま書いていきます・・・。

 

僕がこの地球上に生まれて6年が経過して、僕は6才になった。6才になると小学校と言う所に行って勉強と言うのをする事になると母に言われていた。僕は期待感を持ってそれを待ち望んでいた。

小学生にはランドセルが必要らしいが、僕が少し貯めたお金はキ○ガイの父親の酒代にされてしまったし、僕の家庭は酒乱の父親の為に貧乏だったので、ランドセルを持たないまま僕と母は小学校の入学式に向かった。

 

⬛その小学校は、真っ黒に塗られていた。

「小学校って真っ黒なんだな!」と6才の僕はただ単純にそう思った。

校庭で朝礼台に立った校長先生が、校舎が真っ黒な理由を説明し始めた。

「皆さん、この小学校が真っ黒なので驚いた事と思います。その理由をこれから説明します。皆さんが生まれる前に戦争と言うものがありました。この戦争でアメリカと言う国から、戦闘機が飛んで来た時にこの大事な小学校が目立たなくする為に、多くの市民達が力を合わせてコールタールで校舎を真っ黒に塗ったのです。」と言うのが校長先生の説明だった。

僕はその話しを聞きなが、前に立つ女子生徒の頭を観察していた。

その生徒は21面相を名乗る少年院帰りの遊びのリーダーの妹で犬町月子(仮名)。近所では不潔で有名で頭にはいつも毛ジラミがいた。

その頭を僕は暇潰しに観察していた。やはり髪の毛には1匹のシラミがいた。そのシラミは月子の1本の髪の毛の上を歩いている。やがて髪の毛の先端に到達したが、その先端から更に空中に歩き出した。

『おかしいぞ!』と僕は思った。

シラミが空中を歩けるわけが無い!よく見ると髪の毛の先にさらに透明な髪の毛があり、その上をシラミが歩いている。

これには驚いた。透明な髪の毛なんて聞いた事が無いからだ。その不思議な現象を更に観察したかったが、残念ながら校長の訓辞は終わり解散となってしまった。

この日はそのあと父兄参観の簡単な授業があり、担任の先生が自己紹介をしたりして、そのあと下校となった。

 

 

次の日は校長の訓辞は無く、普通の授業があり昼食は学校の給食が出た。給食を食べ終わると僕は真っ先に校庭に出た。

昨日のシラミの事もあり、この校庭には何か不思議な現象が起こっている気がして辺りを観察しまくった。

そして不思議な現象に気がついた。

頭上に透明な線がいっぱいあった。

昨日は気がつかなかったが、『これは一体何だ?』と思いとりあえず手を伸ばしてそれに触ってみたが全く触った感触が無い。空気よりも感触が無いと言えば当たっているかも知れない。

と言うか、現代的に言えばWi-Fiのラインが空中を飛んでいるのが見える言えばわかって貰えるかも知れない。Wi-Fiのラインに手で触れる人はいないからね。

見れば見るほど頭上の空中には線が無限に溢れていた。それを確かめるべく、近くのクラスメイト達に聞いてみた。

「この透明な線が見えるかい?」

何人かに聞いてみたが誰にも見えて無いらしい。仕方無く体育の時間に先生に聞いてみた。先生なら見えているはずだと思ったからだ。

しかし当てが外れた。先生にも全く見えて無いらしい。

するとこれは一体何なんだ?頭の中で疑問が渦をまいた。

とにかく僕だけにしか見えて無いと言うのは困る(´-ω-`)。見える仲間がいるはずだと思い、小学1年の一年間

は見える仲間を探し続けた。しかしそれは無駄だった。

母にも遊びの先輩の21面相にも話しだけはしたが、やはり無駄だった。

それなら学校の図書室で科学的な本を見ればわかるかも知れないと思い、あらゆる科学的な本や宇宙的な本を片っ端から読んでみたが、無駄だった。

あとは自分で推理するしか無い。とにかく学校の校庭では見えるが、学校の外では見えない。すると学校の校舎がコールタールで塗られている事が関係しているに違い無いと推測した。

 

やがて空中の透明な線が何処から発生しているのかわかってきた。

ある日校庭の松の木を観察していると、松の尖った葉の先から透明な線が発生しているのに気付いた。尖った葉はそれこそ無数にあるが、その先から1本ずつ透明線が発生していた。それが空中の透明線の正体だった。

松の木の葉の先なんてそれこそ無数にある。その無数の葉先から無数に透明線が出ていたわけだが、何の為に出ているのか全く分からない。

その他の木々や植物や花も観察したが、そこからは何も出ていない。そんな観察を続けて僕は3年生になった。

 

●ある晴れた春の日、校庭に入って驚いた。今まで見た事の無い現象が起きていた。

校庭の全面に厚さ20センチぐらいの霜柱が発生していた。その中に足を踏み入れてみた。何も感じないし冷たくも無い。手で触ってみた。やはり何も感じない。しかしこの景色には感激した。校庭全面を覆う霜柱は感動的に美しかった。まさに白銀の世界だっ。

授業が終わって学校を去る頃には霜柱は消えていた。次の日も期待したが霜柱が発生したのはこの1日だけだった。校舎がコールタールで塗られているため校庭が異次元的な空間になっているとは推測がついたが、何故僕にだけ見えるのかはわからない。

 

(この白銀の透明霜柱現象は社会人になってからも、もう一度見ている。ある日アパートのドアを開けて外を見たら、まさに白銀の霜柱現象が見渡す限り広がっていた。手で触れて触ってみようとしたが、全く手には感じない透明な霜柱だった。もちろん道行く人はそれには気づかい。この現象は午後には消えていた)

 

とにかく以上で僕の特殊視力と学校の特殊空間の話しは一応終わらせていただきます。

 

もし誰か、僕と似た体験をした方はコメントを下さい。

もし将来大金が入ったら、コールタールを使ってあの異次元空間を再現してみたいが、出来るかどうかはわかりません。