黄金の水と黄金の水

六甲山の麓で見た黄金の蛇と、黄金の水について書いてみます。

 

何しろ小学生の時の記憶なので多少は記憶違いがあるかも知れませが・・・

小学3年になった時のある日、学年全員で六甲山にピクニックに行く事になった。

神戸駅から電車を乗り継ぎ。宝塚駅の2つ手前の『仁川駅』で降りた。そこから六甲山を目指して川沿いを歩いて行くわけだ。川を挟んで見るからに金持ちそうな家が建ち並んでいる。

そこは以前母と一緒に戦争で金持ちになった家に行って泊まった事のある家もある。

やがてその家を通りすぎた辺りで道は傾斜を増してくる。

 

その時川を挟んだ向かいの崖のちょっとへこんだ所に黄色い蛇を発見した。

体長1メートルぐらいの蛇がとぐろを巻いて、こっちを見ているような感じだった。

近くにいる仲間に聞いてみた、

「あそこに蛇がいるんだけど、見えるかな?」

誰も反応は無かった。また自分の特殊視力だけでしか見えないんだろうと思った。

 

やがて六甲山の麓の木々の緑が濃くなるあたりに到着して休憩となった。

そこから目に見える屋根のある給水所で水を飲む事にした。そこには看板の説明書がありこう書かかれていた。

『この水は六甲山から涌き出る鉱泉水で、黄金の水と呼ばれています。古くから守り神の黄金の蛇が守っていると言われています』

 

そこで僕は閃いた。さっき見た黄色い蛇は多分その守り神なんだろう。

今から考えると蛇は脱皮するので、その経過によって色は変わる。あの蛇も時間が、経つと黄金色になるのかもしれない。

とにかくまず、その水を飲んでみた。

そして驚いた。炭酸水の様に口の中にしみわたりそして味はとてつもなく上手い。

なんか、力が湧いて来るような味だった。

 

その味の記憶は忘れられない。

コンビニで上手い水と言うのをあれこれ飲んで試しているが、あの味を思い出させるものには出会わない。

富士山の、湧き水と言うのが売られているがどれを飲んで見てもあの六甲山の湧き水を連想させるものは無い。

そのうち暇と金が出来たらもう一度あの六甲山の湧き水を飲みに行くかなと思っています。

 

以上です・・・