住友不動産販売にマンションを騙し取られた話し。2
その日もマンションに帰った。
彼女が何か残していった物は無いか探してみた。そしてゴミ箱の中に嫌な物を見つけた。黒い表紙の小さな手帳・・・見つけないほうが良かったかも知れない黒い手帳。
※この手帳の内容は彼女が通っていたスイミングスクールの先生に思いを寄せていた事を綿々と書かれていた。彼女がうっかりゴミ箱に入れてのを忘れたのか、それともわざと僕に見せつける為に置いて行ったのかは解らない。
次の日、『マンガ感』で仕事をしなが僕は考えていた。いっその事、マンションを現実に転売してローンとの差額で得た金で新しい事業をやってみるかと。
朝おきて郵便受けを見ると裁判所から通知が来ていた。離婚の賠償金に関するものだった。
ふざけるな!と思った。ここは法律社会だ、何らかの法的対応をするしかない。しかし相談出来る弁護士のコネなんかまるで無い。
住友不動産販売にマンションを騙し取られた話し。1
あの頃僕は漫画古本専門店『マンガ感』を経営していた。『マンガ感』の経営状態は悪くファミコンの中古販売やファミコン本体の修理等もしていたが儲かると言うには程遠い状態だった。そしてそろそろ閉店しようかとも考えていた。
妻とは離婚が決定していて、僕が苦労してローンで買ったマンションには妻が次の住まいが決まるまで住み、僕は別居と言う形で店の近くにアパートを借りて住んでいた。
そんな変則的な生活だった。妻がどっかに引っ越したらしいので、僕はマンションに戻る事にした。
ドアを開けて中に入ると、そこにはほとんど何も無かった。残されたの僕のベッドとバスルームのバスタオルと歯ブラシとコップだけだった。
幸福な家庭を築こうと思っていた空間が蝉の脱け殻のような空間に変貌してしまったと思った。
この部屋をどうするか前から考えていた。
いっそのこと転売してローンとの差額で得た金で何か新しいビジネスでも始めるか?そんな、考えをしながベランダで煙草を吸いながら外のテニスコートを眺めていると雨になったのでガラス戸を締めベッドに横になった。
朝起きて郵便受けを見ると封筒が入っていた。
「何だろう?」と思ってみたら住友不動産販売大宮支店からの封筒だった。
何故住友不動産販売からこんな物が来ているのか、開けて確かめるしか無い。
あけて文書を見ると信じられない事が書いてあった。
『マンションの転売手続きが完了しましたので、今月末に部屋を明け渡して下さい。』全く意味不明の訳のわからない内容だった。そもそも住友不動産販売に電話さえした事が無い!。
これは多分別れた妻、いや元妻が仕組んだ事に違いないと想像はついた。
とにかく、住友不動産販売の営業時間を待って電話した。支店長の石井が出た。
「お宅からこんな通知が来ていました。マンション所有権者の僕はそんな契約はした覚えがありません」と僕は伝えた。
そして大宮支店に出向く事にした。
「全くあの女余計な事をしてくれたな・・・」と呟きながら。
住友不動産販売大宮支店のドアを開けた。小太りの支店長の石井が現れち。
送られて来た封書を石井に見せた。
「僕が所有権者ですが、どう言うわけで転売が完了したのか説明してくれますか?」
彼は困った顔で、元妻が転売を依頼した書類を見せてくれた。僕から彼女に依頼した委任状も見せた。
僕の偽の印鑑が押してある。安い金でどっかで勝手に作った印鑑だ。
僕は自分の実印と実印印鑑証明書を見せた。
「不動産売買の重要な案件ではまず本人の印鑑か、本人に直接連絡をとるのが常識ですよね。お宅から送られて来たこの書類は全く無効ですね」
「わかりました」と石井は言った。
さあこれからどうするか?とりあえず僕は『マンガ感』に向かった。
客が来るまで暇潰しにテレビを見ながら考えていた。
詐欺で住友不動産販売を騙して、元妻がやった事だが信じられない気もした。まるで安っぽいテレビドラマみたいなもんだが、考えれば考えるほど現実とは思えない。
黄金の水と黄金の水
六甲山の麓で見た黄金の蛇と、黄金の水について書いてみます。
何しろ小学生の時の記憶なので多少は記憶違いがあるかも知れませが・・・
小学3年になった時のある日、学年全員で六甲山にピクニックに行く事になった。
神戸駅から電車を乗り継ぎ。宝塚駅の2つ手前の『仁川駅』で降りた。そこから六甲山を目指して川沿いを歩いて行くわけだ。川を挟んで見るからに金持ちそうな家が建ち並んでいる。
そこは以前母と一緒に戦争で金持ちになった家に行って泊まった事のある家もある。
やがてその家を通りすぎた辺りで道は傾斜を増してくる。
その時川を挟んだ向かいの崖のちょっとへこんだ所に黄色い蛇を発見した。
体長1メートルぐらいの蛇がとぐろを巻いて、こっちを見ているような感じだった。
近くにいる仲間に聞いてみた、
「あそこに蛇がいるんだけど、見えるかな?」
誰も反応は無かった。また自分の特殊視力だけでしか見えないんだろうと思った。
やがて六甲山の麓の木々の緑が濃くなるあたりに到着して休憩となった。
そこから目に見える屋根のある給水所で水を飲む事にした。そこには看板の説明書がありこう書かかれていた。
『この水は六甲山から涌き出る鉱泉水で、黄金の水と呼ばれています。古くから守り神の黄金の蛇が守っていると言われています』
そこで僕は閃いた。さっき見た黄色い蛇は多分その守り神なんだろう。
今から考えると蛇は脱皮するので、その経過によって色は変わる。あの蛇も時間が、経つと黄金色になるのかもしれない。
とにかくまず、その水を飲んでみた。
そして驚いた。炭酸水の様に口の中にしみわたりそして味はとてつもなく上手い。
なんか、力が湧いて来るような味だった。
その味の記憶は忘れられない。
コンビニで上手い水と言うのをあれこれ飲んで試しているが、あの味を思い出させるものには出会わない。
富士山の、湧き水と言うのが売られているがどれを飲んで見てもあの六甲山の湧き水を連想させるものは無い。
そのうち暇と金が出来たらもう一度あの六甲山の湧き水を飲みに行くかなと思っています。
以上です・・・
ネリカン帰りの男はどう生きた?1
僕が21面相を名乗るネリカン帰りの男と出会ったのは5才の時だった。
5才になったある日、僕は田舎からK市の長屋に母と弟と共に引っ越した。
次の日、僕は家の前にある水汲みポンプで遊んでいた。
その時男が近づいて来て僕に言った。
「俺、東京のネリカンから帰って来たばかりなんだ。その水飲ませてくれよ」
男はこう言ったが、今から考えてみるとこのセリフはおかしい。普通なら初対面の子供の僕にこんな事を言うわけが無いが、よほどネリカン帰りと言う事にプライドを持っていたんだろと考えるしかない。
あの頃はネリカンブルースが大ヒットしてラジオからは毎日この歌が流れていた。そんな時代だったからな。
「うんいいよ。僕も引っ越してきたばかりで友達いないんだ」
こうして僕とネリカン帰りの男は友達になった。
「あそこのかき氷屋に行かないか、ネリカンで稼いだ金があるからおごらせてくれ、友達祝いにな」
僕は男に連れられその店に行った。
店に入るとおばちゃんが
「おやまあカズト君、ネリカンから帰って来たのかい。それならお祝いにただでご馳走してあげるよ、たこ焼きもかき氷もいっぱいお食べ」
どうやらこの店のおばちゃんとは顔馴染みらしい。
そうして、ネリカン帰り祝いと友達になった祝いに僕はかき氷とたこ焼きをいっぱい食べさせてもらった。男の名前も犬町カズトと解った。
銀河系の真実の姿を見た話し
特殊視力で銀河系を見た話しをします。
この話しをしても多分誰も信じないと思いますが、それでもかまわないと思って話します。
小学3年生の時、僕は盲腸の手術をした。
病院の手術室で僕は麻酔をされた。
その麻酔のせいか、僕はその手術の間幽体離脱をしていたようだ。
そしてその手術の様子を僕は手術室の天井から見ていた。不思議な現象だった。まるで夢でも見ている様な感じだった。
その話しを母にすると、それは幽体離脱と言うものだと教えられた。母の母、つまり祖母も霊感があり幽体離脱を経験していたらしい。祖母が亡くなった直後不思議な物体移動が続いたが、その話しはまたそのうちします。
幽体離脱はその後も続いた。寝ているといつの間にか幽体離脱して、天井から自分の寝姿を見たりしていた。
そして思った。この幽体離脱の能力でもっと遠くへ行けないかと思った。例えば宇宙へ飛び出せないかと思った。そして銀河系の外側からこの銀河系を観察出来ないかと思ったわけです。
その理由は小学校の図書室で見た科学誌のこの我々の銀河系の写真から始まります。
科学誌のグラビアで見た銀河系は薄い円盤状態で中央部が丸く膨らんでいる。これは誰でも知っている外れです。この銀河系全体は何かでかき混ぜて渦を巻いた様な状態になっている。その為銀河系は渦上状に回転している様に見える。
実は最初は小学生の僕は銀河系が回転していると思っていた。実際に古い科学誌では銀河系は開店していると説明されている。もし、そんな本を見つけたらレアな掘り出し物になると思います。
で、実際は銀河系は回転していないのに何故埋め巻き状に回転している様に見えるのか、科学誌では何か説明していましたが、難しくて良く覚えていません。
話しは幽体離脱に戻ります。僕が幽体離脱を経験してから何とかその力で銀河系を外から観察して見たいと思っていた。僕には特殊視力もあったしそんな事が出来るかも知れないと思っていたある夜、ついにそれが出来た!。
この銀河系からちょっと離れた所から銀河系を観察していると不思議な事に気づいた。
銀河系が透明な丸いボール状の物で包まれている様に見えた。
解りやすく説明すると地球ゴマの円盤部分が銀河系で、地球ゴマの外側の丸い部分がその透明な大きなボールだった。
そしてそのボールには南極と北極のように極点があり、そこから透明な放射線が銀河系全体に放射されていた。
そこで僕はこう推理した。その大きな丸い透明ボールに包まれている銀河系が真実の銀河系の姿だと。
これ以上話すとまた長くなりそうなのでこの辺でやめますが、多分十万年後の地球人の科学で僕が見た銀河系の真実の姿が発見されるかも知れないと思っています。
それを願ってこの記事を終わりにします。
特殊視力とコールタール小学校
亡くなった船戸結愛ちゃんのアパートを訪ねた記事で、僕の●特殊視力に触れていますが、この特殊視力に関する記事を書いてみます。
この特殊視力に気付いたのは、僕が小学校に入学した時の事が始まりです。
この話しはもしかしたら、かなり長くなるかもしれない。まあしかし思い出すまま書いていきます・・・。
僕がこの地球上に生まれて6年が経過して、僕は6才になった。6才になると小学校と言う所に行って勉強と言うのをする事になると母に言われていた。僕は期待感を持ってそれを待ち望んでいた。
小学生にはランドセルが必要らしいが、僕が少し貯めたお金はキ○ガイの父親の酒代にされてしまったし、僕の家庭は酒乱の父親の為に貧乏だったので、ランドセルを持たないまま僕と母は小学校の入学式に向かった。
⬛その小学校は、真っ黒に塗られていた。
「小学校って真っ黒なんだな!」と6才の僕はただ単純にそう思った。
校庭で朝礼台に立った校長先生が、校舎が真っ黒な理由を説明し始めた。
「皆さん、この小学校が真っ黒なので驚いた事と思います。その理由をこれから説明します。皆さんが生まれる前に戦争と言うものがありました。この戦争でアメリカと言う国から、戦闘機が飛んで来た時にこの大事な小学校が目立たなくする為に、多くの市民達が力を合わせてコールタールで校舎を真っ黒に塗ったのです。」と言うのが校長先生の説明だった。
僕はその話しを聞きなが、前に立つ女子生徒の頭を観察していた。
その生徒は21面相を名乗る少年院帰りの遊びのリーダーの妹で犬町月子(仮名)。近所では不潔で有名で頭にはいつも毛ジラミがいた。
その頭を僕は暇潰しに観察していた。やはり髪の毛には1匹のシラミがいた。そのシラミは月子の1本の髪の毛の上を歩いている。やがて髪の毛の先端に到達したが、その先端から更に空中に歩き出した。
『おかしいぞ!』と僕は思った。
シラミが空中を歩けるわけが無い!よく見ると髪の毛の先にさらに透明な髪の毛があり、その上をシラミが歩いている。
これには驚いた。透明な髪の毛なんて聞いた事が無いからだ。その不思議な現象を更に観察したかったが、残念ながら校長の訓辞は終わり解散となってしまった。
この日はそのあと父兄参観の簡単な授業があり、担任の先生が自己紹介をしたりして、そのあと下校となった。
次の日は校長の訓辞は無く、普通の授業があり昼食は学校の給食が出た。給食を食べ終わると僕は真っ先に校庭に出た。
昨日のシラミの事もあり、この校庭には何か不思議な現象が起こっている気がして辺りを観察しまくった。
そして不思議な現象に気がついた。
頭上に透明な線がいっぱいあった。
昨日は気がつかなかったが、『これは一体何だ?』と思いとりあえず手を伸ばしてそれに触ってみたが全く触った感触が無い。空気よりも感触が無いと言えば当たっているかも知れない。
と言うか、現代的に言えばWi-Fiのラインが空中を飛んでいるのが見える言えばわかって貰えるかも知れない。Wi-Fiのラインに手で触れる人はいないからね。
見れば見るほど頭上の空中には線が無限に溢れていた。それを確かめるべく、近くのクラスメイト達に聞いてみた。
「この透明な線が見えるかい?」
何人かに聞いてみたが誰にも見えて無いらしい。仕方無く体育の時間に先生に聞いてみた。先生なら見えているはずだと思ったからだ。
しかし当てが外れた。先生にも全く見えて無いらしい。
するとこれは一体何なんだ?頭の中で疑問が渦をまいた。
とにかく僕だけにしか見えて無いと言うのは困る(´-ω-`)。見える仲間がいるはずだと思い、小学1年の一年間
は見える仲間を探し続けた。しかしそれは無駄だった。
母にも遊びの先輩の21面相にも話しだけはしたが、やはり無駄だった。
それなら学校の図書室で科学的な本を見ればわかるかも知れないと思い、あらゆる科学的な本や宇宙的な本を片っ端から読んでみたが、無駄だった。
あとは自分で推理するしか無い。とにかく学校の校庭では見えるが、学校の外では見えない。すると学校の校舎がコールタールで塗られている事が関係しているに違い無いと推測した。
やがて空中の透明な線が何処から発生しているのかわかってきた。
ある日校庭の松の木を観察していると、松の尖った葉の先から透明な線が発生しているのに気付いた。尖った葉はそれこそ無数にあるが、その先から1本ずつ透明線が発生していた。それが空中の透明線の正体だった。
松の木の葉の先なんてそれこそ無数にある。その無数の葉先から無数に透明線が出ていたわけだが、何の為に出ているのか全く分からない。
その他の木々や植物や花も観察したが、そこからは何も出ていない。そんな観察を続けて僕は3年生になった。
●ある晴れた春の日、校庭に入って驚いた。今まで見た事の無い現象が起きていた。
校庭の全面に厚さ20センチぐらいの霜柱が発生していた。その中に足を踏み入れてみた。何も感じないし冷たくも無い。手で触ってみた。やはり何も感じない。しかしこの景色には感激した。校庭全面を覆う霜柱は感動的に美しかった。まさに白銀の世界だっ。
授業が終わって学校を去る頃には霜柱は消えていた。次の日も期待したが霜柱が発生したのはこの1日だけだった。校舎がコールタールで塗られているため校庭が異次元的な空間になっているとは推測がついたが、何故僕にだけ見えるのかはわからない。
(この白銀の透明霜柱現象は社会人になってからも、もう一度見ている。ある日アパートのドアを開けて外を見たら、まさに白銀の霜柱現象が見渡す限り広がっていた。手で触れて触ってみようとしたが、全く手には感じない透明な霜柱だった。もちろん道行く人はそれには気づかい。この現象は午後には消えていた)
とにかく以上で僕の特殊視力と学校の特殊空間の話しは一応終わらせていただきます。
もし誰か、僕と似た体験をした方はコメントを下さい。
もし将来大金が入ったら、コールタールを使ってあの異次元空間を再現してみたいが、出来るかどうかはわかりません。